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【2016/10/20】3分で振り返る今日の世界のニュース・情勢【政治・経済・地政学あたり】

今日の世界情勢を振り返ってみます。

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最近気にしているのは3つです。
・アメリカの大統領選
・欧州の政治リスク・金融リスク
・原油価格

 

アメリカの大統領選は大勢が少しずつ決まってきました。あとは、新大統領の政策がどれほど内向きになるかが気になります。

欧州は震源地はイギリスとドイツとイタリアかと思います。相変わらず、欧州統合という政治プロジェクトは改善の見込みが見えてきません。失業率2桁、若者の高い失業率。南欧は動きたくても、財政の縛りにより動けない。

原油価格は、にらみ合いでしょうか。50ドルを超えたところで一進一退というところ。

 

世界経済はスロートレードに入っている。

スロートレードとは端的に言えば、経済成長の牽引が貿易から別に移っていることかな。今までは、貿易が拡大することで成長を牽引していた。その時代の終焉。

生産のオフシュア化、ロジティクスの発展、通信技術などなどによって現地で作って、現地で使うが発展。その結果、輸入しなくて良い。

そうなると、GDPより、GNIを追う方がいいのかなと思ったり。

 

それではばらばらと気になるニュースを。

 

日本の気になるニュース

製造業の業績が5年ぶりに経常減益との予想

気になる影響は企業の賃上げ交渉。業績が陰る中、ベアできるかどうか。

政府は政府で失業率、賃金上昇、働き方改革が出来るか。

 

こうなると、日銀のインフレ目標は達成がまた難しくなる。 

最近のコアCPIとかコアコアとか見ていると、東京も全国もインフレからデフレにシフトしたような結果になっているし。 

 

アメリカの気になるニュース

アメリカ大統領選は決着?

全3回の直接討論会が本日終了した模様。討論の結果は、CNNの情報としてはクリントン氏の勝ちだとか。ただ、今回も大勢を決めたって言えるほどではない。

メディアなどはトランプ氏に見切りをつけている。ヨーロッパのどこかの国の賭け業者はクリントン氏の勝利にかけた人に配当を配っているとか。

実際、世論調査での支持率はクリントン氏45%でトランプ氏が39%なので決着はついてない。(今回の討論会の結果はまだ確認できてません)

 

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討論の内容は明日あたり情報が収集できるでしょう。

 

 

スタバが中国の店舗を増やす

予定は5000店舗。そんなあるの!?って驚いた。世界情勢ではないです。

 

アップルが新型Macを発表する(27日) 

世界情勢ではないですが、Macユーザとして見逃せない。

 

欧州の気になるニュース

イギリス ブレグジット後の影響がちょっとでてるのかな

イギリスの雇用統計を見てみると、増加数がブレグジット前の水準より下がっている。また、失業者数も増えた模様。今年の初めに一度失業者が増えたものの、それ以降は安定していた。ちょっと影響出てた。

 

特に気になるのは、物価上昇率。原油高とポンド安が進行するとインフレが中央銀行の目標値を超える(目標は2%)。ポンド安がキーになりそう。

 

 

 

このまま終わるのは寂しいので、中国の統計を少し考えてみます。

中国の7-9月期のGDPが6.7%(速報値:前年同期比) この統計から考えられることは

政府による公共投資が成長をけん引しているものの、変わらず、不動産開発投資に資金が流れている模様。前回も触れているが、都市部に限らず、地方にも不動産価格の上昇が波及しており、バブルの形成が見られる。

 

考えられるシナリオは、中国政府がバブルを警戒して、さらなる引き締めがあるパターンが考えられるが、この場合、成長を促進しているのが不動産、インフラ投資だから、引き締めることで成長の推進剤が切れてしまう。中間層の成長が見られない限り、不動産開発に関する規制などはしないと思われる。ここら辺が中国政府のジレンマ。

 

中国の統計から国の方向性、状況を見てみる

中国のGDPの内訳は、中国の富裕層など中心に不動産開発に向ける投資、中国政府による公共投資による支出が6割以上(2015年)で、個人の消費は3割とかです。一方で先進国は個人の消費が6割〜7割を占めます。この違いは、中国の中間層が少ないということです。そのため、日本みたいに中間層が人口の6割以上を占めるような先進国は個人の消費がGDP統計に強く現れてきます。

 

と言っても、日本の個人消費の伸び悩み自体は日本の課題です。

 

そのため、中間の成長、個人消費の成長に向けて構造改革をするというのが中国の次の経済的なステップ。

 

中国政府はサプライサイドの構造改革が必要だと言っているが(サービスとかソフトな部分の消費主導の成長)、まだ道半ば。統計だと、9月の小売売上高は10%程度の成長とのこと。この統計はあまり信用していないけど。とにかく、個人消費に力を入れる。

 

中国の成長の疑問

中国の株暴落を見るように、中国の人の動き方として、追随するという行動が見られる。アノマリーといってもよい。例えば、儲かる話があれば、波及的に人に広まり集中状態になる。それがバブルや、生産設備の過剰状態を発生させたという見方。

 

なんとなく、バブルの崩壊を別のバブルで穴埋めしながらしのいできたけど、そろそろ逃げ場がなくなってきた感じ。頼みの個人消費もまだ十分じゃないし。

 

中国の成長の持続性がそろそろ切れると思っているのは僕だけかしら。

中国が先進国に仲間入りする前に、人口ボーナスは切れ、人口オーナスになるという見方もある。

 

そして、そもそも中国の統計をどこまで信じていいのかというそもそもの疑問。

生産現場の感覚と統計の数値は差があると言われていることもある。

 

 

ではでは〜