【2016/10/21】3分で今日の世界を振り返る【話のネタに】
今日の気になったニュースをコンパクトに。
気になっているのは3つです。
・アメリカの大統領選後の経済政策、貿易、外交方針
・欧州の政治リスク、金融リスク
・原油価格
アメリカのニュース
連日、大統領選のニュースをそこかしこで見るようになっている。市場の動きは概ねクリントン氏が大統領になることを受け入れている。ただ、あれだけ崖から転がり落ちあっているトランプ氏もまだ、支持39%あるのはどうなんだろう。
少なくても、トランプ氏を支持している人がいるっていうのは、アメリカの今後の方向性を言っているのかな。内向きというかグローバル化によってアメリカの世界のジャスティスが衰退したのか。アメリカの相対的な衰退は、グローバル化の成功なんだろうか。
FRBの利上げはあるのか。
前提として、経済統計とかがが悪化しなければ、年内に利上げもあるかもしれない。ECBとのチキンレースかしら。それよりも前回の利上げが波及したことを慎重に考えているのかしら。
欧州のニュース
ECBは金融緩和継続の決定は先送り
来年に金融緩和期間の終了を見込んでいたが、経済状況が思ったよりよくなく延長も視野に入っている。ECBが掲げる目標は物価上昇率2%。まだ、その水準に届いていない。前の発表だと0.4%付近だからまだ目標には未達。
ただ、原油高とか、FRBの利上げによるユーロ安へ進むとか、そこらへんが物価上昇の圧力にはなる。また、政治リスクとしてイタリアがいるので注意。
しかし、北欧と南欧の成長格差が厳しい。また、雇用環境も厳しい。
EUはしばらく保護主義祭りと鎮火に追われるのかな。常に政治リスクとしてなナショナリズムと向き合う。
ただ、各国の格差が是載されないのはEUの構造と最近思っている。EU自身が縛り付けた財政の健全基準が、経済回復を果たせていない国の財政出動を抑えている。各国は経済にカンフル剤を打ててない。また、債務のある国は、通常なら通貨下落による恩恵を受けれるはずだけど、単一通貨によりその恩恵も受けられない。EUを少しずつ調べてはいるけど、調べれば調べるほど構造的欠陥があるのね。
スコットランド、立ち上がる
イギリスからの独立をかけ、国民投票を2014年に行ったスコットランド。再び立ち上がる。メイ首相は黙っていないだろうけど、それ以前に、欧州市場へのアクセス券を失ったイギリスから独立したら、市場アクセス券は残るけど最大の取引相手を失うのでは。
実際、投票が行われる可能性も低いし、行われたとしても今は独立賛成派は少数なんだとか。
中東関連のニュース
原油関連。OPEC減産に協力するか。
足元の原油は上昇傾向にはあるものの、未だ、個人的には懐疑的。ロシア以外のOPEC非加盟国で減産の意思、凍結の意思を表明している国はなし。もちろん、アメリカも。
しかも、アメリカのシェールの生産性が上がっている。さすが、民営。国営とは違う。このニュースは原油にはネガティブ。
60ドルの大台突破したら、焦る。なんとなく。
アジアのニュース
フィリピンの大統領、アメリカと距離
中国との距離を急速に詰めるフィリピン。アメリカにさようならと言ってたし。
中国との関係改善が、アメリカとの付き合いより政治、経済的に良いと判断したのかな。先々の大統領選の結果を見ても、アメリカのアジアへの外交はより消極的になり、パワーを作る中国への抑止力として機能しないと判断しているのかしら。
何れにしても中国からしたらハーグの仲裁裁判の結果もうやむやにできるしメリットあるよね。共通の利益も利害もあるように見える両国だけど、先が気になる。
とりあえず、ドゥテルテ大統領は今月末に来日するからそこで何をいうのか楽しみ。中国の後に日本訪問の地点で姿勢は透けちゃうけども。
というか、火消しに回っているフィリビンの財務相とか貿易相は大変だ。
そんなところでした。
最近、欧州を深堀し始めていますけど、思ったよりビジョンと政治のギャップが激しいですね。もし、まとめることができたなら報告します。
ではでは〜