一流のおもてなしを受ける側も相応の覚悟が必要という話【旅館編 その1】
秋になり、紅葉も始まりました。秋は行楽シーズンとかいいますね。
もちろん、春には春の、夏には夏の旅行がありますね。春には夏に向けての生命の伊吹を楽しみ、夏はアクティブなレジャーを楽しむ。あるいは、夏の暑さからちょっと抜け出して避暑地に行ったり。
今回は仕事の一区切り、避暑もかねて夏に草津の温泉に行った時の話です。
ただ、旅行に行ったわけではなく、コンセプトとして「一流の旅館で一流のサービスを経験する」がありました。
普段はど三流な僕ですが、たまには一流なサービスを受けてみようと一念発起。意識が低い系ですが、高いサービスってどんなものなのかっという気持ちでお邪魔したわけです。(文字通り、お邪魔しました。)
結果として、ペリーに大砲撃たれたくらいの衝撃を受けたわけですが。
結果として、僕の心の文明開化の機運が高まったわけですが。
僕の無知さ加減を露呈しながら、反省することで、これ以上の被害の阻止を。
そして、旅館の魅力にも触れ観光産業に貢献を(壮大)。
そんな、ことを思いながら書いた記事です。
(この記事は、旅館のレビュー記事ではありません。レビューできるほど旅館に精通してません。あくまでも体験記です。レビューでいうなら大満足でした。)
お邪魔したのは、「料亭旅館 つつじ亭」様
草津の中で数ある旅館の中からつつじ亭様を選択したのは、
・広い敷地の中、客室は十室と限定しており、庭園を望みながら静かな時間を過ごせる
・貸切露天、客室に源泉掛け流しの温泉、大浴場と温泉が充実
・部屋食、旅館内の個室で懐石料理を堪能
と、癒しを求める僕としては十分すぎる旅館ということだからです。
もちろん、他にもたくさんの旅館があったのですが、今回は何より、和情を重んじるコンセプトに惹かれ選択しました。
つつじ亭 ホームページ
部屋にたどり着くまでの試練
僕は東京から草津へ車で行きました。最寄りの駅まで電車で行くと従業員の方が送迎してくれるとのことですが、途中、軽井沢とかぶらぶらとしたかったので車で行きました。
つつじ亭様の先手
車で、4、5時間ほどで14時過ぎに到着しました。ちょっと運転で疲れて油断していた中、到着して早々に先手を打たれ、もうこの時から僕は後手に回りました。
敷地内に入り、さぁて車を駐車場へって思ったら番頭さんが登場。旅館の玄関まで誘導し、駐車はやっときますよっと。
もうやられました。人生経験の浅い僕は、映画とかでしか見たことない。
その時は「あ、はい。ありがとうございます。よろしくお願いします。」と動揺を隠すことで精一杯。
おそらく正解は
「テンキュー。」+チップを渡す
でしょう。次回は気をつけよう。
いざ旅館に入場
車を番頭さんに預け、いざ旅館の中へ一歩を踏み入れる。しかし、その時に気付いた。雰囲気として服装がちょっとあかんと。
その時は「Tシャツ+ハーフパンツ」という休日のアメリカのパパみたいなスタイル。あるいは東京を観光している若いアメリカ人みたいな感じ。
おそらく正解は
「知的なめがね+ポロシャツ+ハーフパンツ」
でしょう。次回は気をつけよう。知的さが足りなかった。
また、若女将さん、仲居さん、他の従業員の方が玄関で優しくピシッと迎えてくれました。思わず、こちらも玄関に座そうと強く思いましたが、そこは踏みとどまり挨拶を交わすことができました。これが覇気なんだと理解しました。
着物の素晴らしさと立ち振る舞いに感動を覚えながら、履物を預け、宿泊の手続きを。そうしている間にもウェルカムお抹茶や、和菓子をいただきながら1つ1つに圧倒されました。
一連の手続き、儀式を終え、部屋まで若女将さんに案内をしてもらいました。
左近の棟、1階のお部屋です。
つつじ亭様の怒涛のおもてなしに僕は受け身に回り続けました。
この後も、仲居さんとの邂逅。温泉。懐石料理という懐石料理。湯畑。ラスボスは女将さん。仲居さんとの別れ。と様々な経験をさせていただきました。
それは次回ということで。
ちなみに、立ち振る舞いの正解予想は参考にしないことを強く推奨します。
やっぱり、日本の文化、旅館はいいですね。海外のホテルとかは部屋で過ごすって感じではなく、どんどん外へ行こうと気にさせます。旅館は部屋にどっしり構え、時間の流れを感じれる、そんな風に思うのでした。
ではでは〜